社員インタビュー
経営企画室 デザイナー
Profile
美術大学でグラフィックデザインを学び、広告デザイナーとして広告制作会社に勤務した後、2023年5月、ビードットメディカルへ入社。経営企画室に所属し、デザイナーとして当社の「デザイン経営」を牽引している。
より社会貢献につながるデザインを作りたい
昔からイラストを描いたり、美術に触れたりすることは好きでしたが、実はデザイナーが子供の頃からの夢だった訳ではありません。デザイナーという職業を意識したのは美大生の頃。専攻のグラフィックデザインを学ぶうちにデザイナーという職業に憧れを持ち始め、就職先として比較的規模の大きな広告制作会社を選びました。広告デザインを幅広く手掛け、忙しいながらもやりがいを感じる日々でしたが、転機が訪れたのは全国区で掲載される公共広告のコンペを勝ち抜いた時です。私が考案したデザインを採用してもらえることになったので、そのまま私がディレクションを行い、カンプ、デザイン、リサイズ、色校正などの制作工程全体にかかわって掲載まで見届けたのですが、この仕事をやり終えて、今までの制作とは違った充実感があることに気付きました。これまで私が制作してきたものは、広告として何かを売るためのデザイン。一方で、この公共広告は啓蒙を目的としており、実際に広告が掲示された時の「私のデザインが社会貢献に繋がった」という実感は今でも忘れられません。こうして芽生えた「私が制作したもので社会に貢献していきたい」という気持ちが、転職活動に踏み切ったきっかけです。
社会貢献できるような業界で、包括的かつ上位からデザインに携わることができる会社であること。そんな軸で転職先を探す中で出会ったのが、ビードットメディカルでした。がん治療のための新たな装置を広めるという社会貢献性の高さはもちろん、装置の開発・製造を自社で手がけていることから、インハウスデザイナーとしてパンフレットやカタログ、広告など様々な制作に携われる可能性があるのではという期待感もあり、選考に参加しました。選考の中では、デザインに対しての私自身の考えを深く聞かれ、予想以上にデザインに重きを置いている会社であることを感じました。最終面接後には一緒に働くデザイナーの方と直接話す機会もあり、そこで聞いた「ここでなら幅広く活躍できる」という言葉が決め手になって、ビードットメディカルへ入社しました。
デザインの力でブランドを強化し、浸透させる
前職は広告制作会社だったので、周りはデザイナーばかり。実際に広告物を使うクライアントとも物理的な距離がありました。一方、当社ではデザイナーだけでなく、装置の開発・設計を担う技術開発部門、ビードットメディカルの名前と陽子線治療の有用性を国内外に広めるコマーシャル部門、会社運営を支えるコーポレート部門がワンフロアで一緒に仕事をしています。様々な職種の社員が肩を並べて、それぞれ別の仕事をしている空間は前職になかったので新鮮に感じましたし、当社技術の専門的なことは技術開発部門の社員に尋ね、営業ツールの制作で迷うところがあればユーザーであるコマーシャル部門の社員に聞く、といった各分野のプロの方々と直接コミュニケーションを取ることができる環境もありがたく感じます。また、医療関係の業界なので堅い社風なのでは…と思っていましたが、社員の皆さんが親切で、活発にやり取りしながら仕事をしているのも嬉しい驚きでした。
私が所属するデザインチームは、経営企画室の中にあります。当社では「デザイン経営」という考えを重視しており、デザインチームもビードットメディカルのブランディング強化と社内浸透をミッションとしています。そのためデザインチームが扱う領域は幅広く、Webデザインやパンフレット、ノベルティ、展示会ブースといった販促物だけでなく、装置のUX・GUIデザインや陽子線治療室の内装といった実際のがん治療に直結するもの、投資家向け資料などの重要書類、社内の掲示物からデザインルールまで、“制作”が伴う仕事はもちろん、社内浸透のためのメッセージ発信にもかかわっています。現在私はグラフィックを主に担当しており、カタログ・WEBのデザイン制作や広報活動のための写真撮影など、ビジュアルに関する部分に携わっています。デザインに起こすだけでなく、「何を見せるのか」「どのようにデザインに入れ込むか」という構想からデザイナーが担っており、受け手・使い手のニーズを汲み取った制作物を作り込むように、チームの全員が意識して取り組んでいます。
当社での制作の進め方は、最初に簡単なデザイン案を作り、そこから議論を重ねてブラッシュアップしていくスタイルです。考え抜いて最初から完成に近い案を出すのではなく、生み出したデザインをみんなで育てていくところに、「失敗を恐れず、成長を楽しむ心を」というビードットメディカルのバリューを感じています。前職では「こんなクリエイティブを作ってほしい」と依頼された内容をそのままデザインに落とし込むことが主だったので、入社当初は前職との違いに戸惑うこともありました。しかし、私たちデザイナー側が「このような見せ方がよいのでは」とある程度仮説を立て、理論的に説得力を持って提案できるように考えながら作業を行うことで、自分で企画し進めていく力がつきました。今では装置を世に広めていくにあたって何をどう見せるか、どんなビジュアルなら惹かれるのか、思考を巡らせることにやりがいを感じています。
ディレクション力とブランディングの知識を更に高めたい
まずは、デザインのコンセプト・方向性を決めるディレクション業務を確実にこなせるようになりたいです。それ以外にも、入社してすぐに、ビードットメディカルのブランドワードを社内に浸透させるためのツールである「DNAブック」の制作を行ったり、現在もブランドガイドラインのビジュアル考案に携わったりと、デザインとブランディングをかけ合わせる業務を任せてもらっているので、ブランディングについてもより知識を深め、包括的にデザインをまとめられるような力も付けたいと思います。
また現在(※2023年8月時点)、当社の超小型陽子線がん治療装置は薬機法上の承認申請中のため広告制作は行っていないのですが、承認された暁には陽子線がん治療とビードットメディカルを多くの人に知ってもらえるような広告の制作に挑戦してみたいです。
一日のスケジュール
- 08:00
- 起床
- 10:00
- 業務開始
メールチェックや、この後のデザインディスカッションの準備 - 10:30
- チーム内でのデザインディスカッション
情報共有や、進行中の製品ロゴについて意見交換を実施 - 12:00
- ランチ
最近はお弁当を持参。食後はコーヒーを飲んでリフレッシュ - 13:00
- 経営企画室の定例会議
各自の仕事の進捗状況を、ガントチャートをもとに報告する - 14:00
- 定例会議で上がった議題をもとに、制作物の修正や新たな作業に
取り掛かる
方向性に迷った時はデザインチームのメンバーへ相談 - 16:00
- 修正内容をチームメンバーにチェックしてもらい、フィードバックをもとにブラッシュアップを進める
- 19:00
- 終業
応募をご検討中の方へメッセージ
ビードットメディカルの名前と技術をより多くの人に知ってもらうにはどんなアプローチをすれば良いか…当社には、そういったデザインの根本を自分で考え行動できる面白さがあります。部署でもチームでも気軽に相談し、協力し合う雰囲気があるのも良いところです。携わる業務の範囲が広いので、どんなことでも興味を持って取り組める方は一緒に楽しく仕事ができると思います。
新たな仲間と出会えることを楽しみにしています!