社員インタビュー

コマーシャル本部 営業・事業開発部
Profile
新卒で入社した医療・介護機器の大手メーカーで、主にアジア各国の医療機関や介護施設に向けた営業活動の他、拠点の立ち上げや海外市場向けのマーケティング・プロモーションに従事。その後、木製品メーカーを経て2023年にビードットメディカルへ入社。現在は海外への営業や市場分析に加え、営業・事業開発部の副部長として営業戦略の立案も担い、当社のグローバルな事業拡大を牽引している。
日本発の技術で世界の社会課題を解決したい
「せっかく働くのであれば、自分の仕事が社会の役に立っている実感が持てる仕事をしたい」
学生の頃からそんな仕事観を持っており、新卒で医療介護機器メーカー、2社目で国内の森林保全に関わる木製品メーカーと、商材は違えど社会が抱える課題を解決するような事業を行う会社に勤めてきました。前回は異業種への転職だったので、今度は自分の経験を最大限に活かしたい。そんなことを意識し始めた時に出会ったのが、ビードットメディカルでした。
がんという大きな社会課題に対し、患者さんのQOLを損なわずに治療できる製品を開発していることに、まず大きな魅力を感じました。1社目ではICU用の機器も取り扱っていたので、その中で命を救うのはもちろんのこと、治療後の経過をいかに良好に保つかが患者さんの人生において重要であるかを知っていました。陽子線治療が抱える「装置が巨大である」という課題を装置を小型化することで解決し、より多くの人に陽子線治療を届けるというミッション、そして複雑でハイレベルな製品をスタートアップで開発・製造販売しようとしている気概や、日本の国立研究開発法人で培った技術を世界に広めてゆくという事業計画に興味が湧きました。
さらに、元々スタートアップで働いてみたいという思いもありました。起業する友人やスタートアップに転職する友人がおり、彼らから話を聞いたり自ら調べたりする中で、大企業にはできないことをスタートアップならではの機動力とアイディア・技術力で実現しようとする姿に憧れを持ったこともあって、次に転職をするならそんな会社へ、と思っていたのです。
加えて、プライベートなことですが、共働き家庭で子供も幼いため、家事と子育てにもしっかり参加できる働き方を希望していたところ、ビードットメディカルはフレックスタイム制を導入していてある程度裁量をもって働けることも非常に大きな安心材料でした。
もちろん、転職に際して全く不安がなかった訳ではありませんが、家庭との両立、チャレンジングな会社の姿勢、そして日本発の技術で世界の社会課題を解決する事業、と私の仕事選びの軸とマッチしていることもあり、自分もビードットメディカルの一員として挑戦してみたいという気持ちで入社しました。

密なコミュニケーションで円滑な顧客提案と装置導入を目指す
当社は海外法人がないので、海外営業の業務としては現地の代理店とのやり取りがメインとなります。顧客である医療機関への日々のフォローアップは代理店が行い、プレゼンなどの要所で当社が参加するスタイルです。そのため、顧客と同じぐらい代理店とのコミュニケーションは丁寧に行っています。
例えば、当社が開発する超小型陽子線がん治療装置は、高さ4メートルほどの大きさがあります。12メートルあった従来のものと比べると圧倒的に小型化されていますが、医療機関で使われる医療機器の中では間違いなく大型の製品で、建物に据え付けて使用するため、装置を納める建屋の建設をセットで提案することになります。当然、一担当者の裁量で導入できるものではないので、医師や医学物理士はもちろん、事務部門や理事の方など各関係者にもアプローチしていきます。一般的な医療機器の場合、初回の提案から納品までは短ければ2,3ヶ月で完結する場合もあります。一方、陽子線治療装置は少なくとも3年はかかる規模の商材で、当社の装置も例外ではありません。陽子線治療がまだ世界でありふれたものではないからこそ、製品の性能に加えて、顧客の採算性まで考慮しながら腰を据えて長期的に提案するスタイルであることなども相まって、二人三脚で製品を販売していく海外代理店とはきちんと認識をすり合わせ、細やかなコミュニケーションを取るように心掛けています。
また、装置の導入案件を進めるには、顧客や代理店だけでなく社内を巻き込んでいくことも重要です。装置自体のみならず、導入のために動くお金や人員など全てが大きなプロジェクトですので、具体的な提案と製造に向けて技術部門と打ち合わせをしたり、契約内容について法務部門へ相談したりと、社内各所と協働する場面が多くあります。複数案件を同時並行で進めながら、上司や他部署を巻き込み「いかにスムーズに進めるか」を考えハンドリングすることは大変ですが、周囲の状況に気を配りつつも、段取り良く物事を動かす力が日々鍛えられていることを実感しています。

装置の納入実績と、シナジーを生み出せる組織を作る
一営業として1台でも多くの納入実績を作り、顧客からの信頼を獲得していくことが目下の目標です。一方で、副部長として組織力強化の必要性も感じています。
スタートアップ企業としてまずは一つでも多くの実績を積み上げるため、当社は国内だけでなく海外にも積極的に営業活動を行っています。今までは製品の開発中で提案先もそこまで多くはなかったので、社長をはじめ創業メンバーが医療機関へ製品の良さをダイレクトにプレゼンしていたこともあり、少ない営業ツールでカバーできていましたが、今では世界各地の顧客に同時並行でアプローチを行っているため、創業メンバーが商談の場にいなくても同じクオリティで製品の情報を伝えられるように、ツールの拡充が必要だと考えています。ツール製作は営業企画部の担当ですが、私も活動の中で気付いたことをフィードバックしながら、共に製作に取り組んでいます。このように営業担当と企画担当とで上手くシナジーを生み出せるような組織を作ることによって、ビードットメディカルを技術力だけでなく営業力もある会社にしていきたいです。
また、個人的なところで言えば、家事や育児の合間にコツコツできることとして、経営戦略や物理学の本を読んで、顧客への提案や放射線治療に繋がる知識を蓄えています。他にも、顧客に対して効果的に交渉したり代理店と対等な立場で渡り合えるように、英語力もまだまだ伸ばしたいので、毎日英字新聞を1記事だけでも読むようにしています。
一日のスケジュール
- 6:30
- 起床
子供を保育園に送ったのち出社 - 9:00
- 業務開始
勤怠管理やメールのチェックや返信など - 10:00
- 顧客説明用の資料の作成
- 11:00
- 海外の代理店とのウェブミーティング
- 12:00
- ランチ
節約と健康のためお弁当持参。時間があれば近所の公園まで散歩 - 13:00
- 営業・事業開発部内ミーティング
営業エリアごとに案件の進捗状況を確認 - 14:00
- 社内打ち合わせ
営業企画部と国内外の学会・展示会出展に関して戦略を練る - 16:00
- 協業先の会社を訪問し、進行中案件の打ち合わせ
- 17:30
- 終業
学童および保育園に子供のお迎え
応募をご検討中の方へメッセージ
当社はスタートアップ企業ですので、想定外のことや上手くいかないこと、仕組みが整っていないところも正直ありますが、そういった前例のない課題に直面した際に、他人事ではなく自分は何ができるか、という視点で行動できる人が当社に合っていると思います。陽子線がん治療装置という高度な医療機器を開発・製造・販売していくというチャレンジングな事業ですが、その分大企業では経験できないような幅広い仕事が待っています。少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひご応募をお待ちしています。