社員インタビュー

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技術開発本部 設計開発部 システム設計課

Profile

ビードットメディカル創業メンバー。
創業当初は放射線医学総合研究所(現在の量子科学技術研究開発機構)に在籍しながら、アルバイトとしてビードットメディカルに参画し、山形大学医学部附属病院などの重粒子線治療装置導入プロジェクトにおける設計助成に携わる。現在は技術開発部 システム設計課 課長として、超小型陽子線がん治療装置の開発全般に関わっている。

――なぜ、ビードットメディカルへ?

「PROTON for everyone」への共感

私は元々放射線医学総合研究所(以下「放医研」)で、重粒子線治療装置における回転ガントリーの建設や、患者さまへ最適な線量を与えるために重粒子線の質量や速度、エネルギーなどを調整するビームコミッショニング業務に携わっていました。

そんな中、山形大学医学部附属病院にて重粒子線治療装置の導入プロジェクトがスタートし、創業間もないビードットメディカルが装置導入の支援をすることになりました。
一般的に重粒子線治療装置は、専用の建屋建設や設備調達、安全性の確保、機器のパラメータ調整など、導入までのプロセスが多岐にわ たるため、設計開始から治療開始まで数年かかる長期プロジェクトになります。そのため、多くの技術者は長きに渡るプロセスのうちの一部分しか関われないことが多いのですが、山形大学のプロジェクトはまさにこれから設計が始まるというタイミングでしたので、初期段階から密接に関わり経験を積めることは、非常に魅力的でした。そこで、私は放医研に在籍しながらアルバイトというかたちでこのプロジェクトへ参画させてもらうことになりました。

プロジェクトメンバーとして関わっていく中で、粒子線治療装置は非常に大型であるがゆえに、治療成績が良いもののなかなか導入が進まないという事実について、これまでよりも現実的な問題と感じるようになりました。
装置をもっと小型化できないか。当時のビードットメディカルでは、粒子線の中でも陽子線をターゲットとした「超小型陽子線がん治療装置」の開発プロジェクトが始動しており、世界中の誰もが陽子線治療を受けられる時代を創る、という企業としての並々ならぬ想いに共感し、正式に入社を決めました。

そして私は現在、陽子線治療装置の小型化を目指し、加速器や照射装置、治療台など、装置全般の設計に日々奮闘しています。

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――ビードットメディカルの強み

徹底的に考え抜かれたユーザー目線の設計思想と、それを実現する圧倒的な技術力、そして技術に対して謙虚に向き合う姿勢

陽子線治療装置は非常に複雑かつ規模の大きい装置ですので、開発には多種多様な知識が必要不可欠となります。知識と言っても一概に技術知識だけには留まらず、陽子線治療装置を実際に使用する、放射線科医や診療放射線技師等の臨床目線も重要です。
いかにして現場の医療スタッフが扱いやすい装置を造り上げるか、患者さまの安全と安心を守りつつ、これまで以上の治療効果を実現するためにはどうしたらよいのか。装置としての性能を高めるだけでなく、臨床側の視点に立って設計することが非常に重要なポイントなのです。

その点ビードットメディカルには、長らく陽子線や重粒子線治療装置開発に携わってきたスペシャリストや、かつて臨床側の立場で装置の導入経験を積んできた社員、医学物理士として病院勤務していた社員がおり、圧倒的な技術力と経験を強みに装置開発へ取り組んでいます。

また、現役の医師や放射線技師を招いてメディカルアドバイザリーボードと呼ばれる会議を開催し、装置に関する医学的意見を集め、開発に活かすことにも積極的に取り組んでいます。技術に対して謙虚に向き合い、決してメーカーの独りよがりにならないように、ユーザーの意見をとことん吸収して製品に活かしていく。そのような姿勢が、ビードットメディカルらしさであり、業界の常識を覆す挑戦をしている私たちの成長力の源泉であると思います。

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――今後の挑戦

技術開発部門全員で製品化を推し進めていくことが最大のミッション

ビードットメディカルの超小型陽子線がん治療装置は、今まさに開発の最終段階を迎えています。 この装置を待ち望んでいる多くの病院、そして患者さまのためにも、技術開発部門全員で製品化を推し進めていくことが何よりのミッションとなります。
私自身は、ユーザー目線を追求した装置の基本設計に挑み続けていきます。いずれは周辺システムにまで領域を広げ、もっと幅広い知識と経験を積んでいきたいですね。
まだまだやるべきこと、改善すべきところは多いですが、社内外の人たちと協力しながら臨床現場の目線を反映したものづくりを日々進めていくことができる部分に、難しいながらも面白さとやりがいを感じています。

一日のスケジュール

07:00
起床
08:30
出社、業務開始
09:30
外部メーカーとの打ち合わせ
11:00
ビーム試験結果解析ツールの設計
フローやアルゴリズムの仕様についてメンバーと擦り合わせながら
設計を進める
12:00
昼食
13:00
治療計画・位置決めシステムに関する定例打ち合わせ
タスクの進捗確認や業務上の課題について議論する
14:00
ビーム設計業務
次回作業をスムーズに進められるよう、業務終了後は結果をまとめる
16:00
照射装置に関する打ち合わせ
工程表を確認し、今後発生するであろう課題について検討する
17:00
ビーム設計における各メンバーの進捗確認
工程表を確認しつつ指示を送る
18:30
終業

応募をご検討中の方へメッセージ

創業当初に比べると社員数は大きく増えましたが、超小型陽子線がん治療装置の開発を更に加速させ、世界へ普及させること、そしてたくさんの人に陽子線治療を身近に感じてもらうためには、弊社のビジョンに共感し、一緒に歩んでくれるさらに多くの仲間が必要です。新しい環境へ踏み出すことは勇気がいることだと思いますが、私自身、技術者としての成長には、とにかく何でもやってみることが大事だと感じています。
少しでも興味のある方は是非、話だけでも聞きに来てください!

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