医療機器スタートアップの株式会社ビードットメディカル(本社:東京都江戸川区 代表取締役社長:古川卓司 以下ビードットメディカル)は、同社が開発する超小型陽子線がん治療装置の初号機導入に向け、社会福祉法人仁生社 江戸川病院(所在:東京都江戸川区、理事長:加藤正弘 以下江戸川病院)と基本合意書を締結しました。これにより、東京都内で初の陽子線治療施設(※1)の誕生に向けて動き始めます。

江戸川病院に陽子線治療が導入されると、東京都初となる陽子線治療施設が誕生します。人口と同じくがん罹患者数が最も多い東京都(※2)では、陽子線治療が長年望まれていたものの、スペースの問題などから導入には至っていませんでした。そのため、これまで都内の陽子線治療を希望されるがん患者さまは、筑波大学など他県まで通院する必要があり、容易に選択できる治療法ではなかったのが現状です。
ビードットメディカルはこのような現状を打破すべく、従来に比べて大幅に小型・低価格化した超小型陽子線がん治療装置の製品化を進めています。都市型の陽子線治療装置としてスペースのない病院にも導入が可能となり、より多くの患者さまが陽子線治療を選択できる社会を目指しています。
ビードットメディカルと江戸川病院は、ともに東京都江戸川区に所在しており、メーカーと病院それぞれの立場から時代と共に変化する患者さまのニーズに合わせたがん治療を追求しています。江戸川区から日本中へ、そして世界に向けて高度がん治療の提供を広げていくために、早期の薬機承認取得を目指して引き続き取り組んで参ります。
〈江戸川病院 加藤正二郎 院長のコメント〉
〈ビードットメディカル 代表取締役社長 古川卓司のコメント〉
※1 日本の粒子線治療施設数(公益財団法人 医用原子力技術研究振興財団) ※2 出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)
■江戸川病院について
江戸川病院は、「みんなのしあわせと思いやり」を理念に掲げ、地域の中核病院として地域医療連携の中心的役割を果たすとともに、高度ながん診療を地域に提供し、がん難民ゼロを目指す病院です。放射線治療においては、全ての患者さまにオーダーメイドな照射ができるよう、開設以来高度放射線治療に特化して治療を提供しています。また、2022年1月から放射線治療患者さま向けオンラインサロンを開催し、患者さま同士が治療の不安や悩みを語り合い、情報交換ができる場も提供しています。